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★参院選 自民惨敗／安倍政治に「待った」がかかった
「安倍政治」の是非が問われた参院選で自民党は四十議席に届かず、公明党との連立与党で
過半数を大きく割る惨敗となった。年金などで逆風が吹き荒れたとはいえ、初めて迎えた
全国規模の国政選挙で、実績と改革への決意を訴えながら、ここまで敗れた意味は重い。
明らかな「不信任」といえる。首相は「続投」を表明したが、筋の通った対応をすべきである。
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自民劣勢は明らかだったが、予想以上といえる。焦点の一人区で軒並み議席を落とし、
参院幹事長という大物も落選した。
要因はさまざまある。なかでも年金記録不備への怒りは、なりふり構わぬ対応では
収まらないほど強かった。閣僚のカネをめぐる不祥事や失言が公示後も続いては
反転攻勢も難しかった、ということだろう。
就任以来、教育基本法を見直し、憲法改正への道を一歩前に進めた。
党内の反対を押し切って国会会期を延ばし、改正国家公務員法を成立させた。
こうした実績を前面に出して参院選を乗り切り、政権基盤を固めて「安倍カラー」の
政治を推し進める。そんな首相の思惑は外れた。
衆院で与党は三分の二以上を占めているとはいえ、重要法案の成立は難しくなる。
参院議長を野党が握れば、運営はさらに不安定化する。
「選挙の顔」として期待できないとなると、党内の求心力も下がる。
発足から十カ月の安倍政権は、文字通り瀬戸際に立たされた。
神戸新聞 URLﾘﾝｸ(www.kobe-np.co.jp)
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