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★参院選で自民惨敗 首相は責任どう取るか '07/7/30
安倍晋三首相の「負けるわけにはいかないんです」という訴えは、有権者に届かなかった。
きのう投票が行われた参院選で、自民党総裁としての責任論に絡む勝敗ラインを自身が
どう設定していたのか、最後まで明らかにしなかったが、過半数割れどころか、30議席台と惨敗した。
安倍首相が昨秋、党内の圧倒的な支持を得て政権を掌握したのは、北朝鮮による
拉致問題での強い姿勢が国民の支持を受け「選挙の顔」として期待されたからだろう。
あれから十カ月、初の本格的な国政選挙で、有権者から「不信任」を突きつけられたのである。
政治の世界の「怖さ」をまざまざと見せつけている。
●年金問題逆風に
選挙中に劣勢を伝えられながら、政府与党幹部らは衆院の絶対多数を背景に
「首相は結果いかんにかかわらず続投すべきだ」と予防線を張ってきた。このシナリオ通りに、
選挙後も首相は続投の意向を示している。中川秀直幹事長が引責の形で辞表を提出。
青木幹雄参院議員会長も辞意を表明したが、それだけで今後の政局を乗り切れるのか。
自民惨敗の主因はやはり、国民の不信を買った年金記録の不備問題だろう。
ただ、社会保険庁のこれまでのずさんな体質に対する批判がそのまま自民党に向かったとは断定できまい。
年金問題をめぐっては、選挙戦を通じて次第に論点が整理され、記録処理などの実務改善と
将来の制度設計を分ける冷静な論議になり、前者については与野党の一致点も広がっていた。
むしろ、現行制度の継続を柱とする与党案では有権者が安心できなかったのではないか。(続く)
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