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【日系ブラジル人 海賊版ＤＶＤ事件】
●母国の番組複製 稼ぎ２億５５００万円
「本当のことを言うと、罰金２０万円は安いと思った」
著作権法違反の疑いで４月に愛知県警に逮捕された日系ブラジル人の男性（３９）は、
略式裁判の判決の軽さに拍子抜けした様子だった。
在日ブラジル人向けに海賊版ＤＶＤを販売する犯罪組織の元締めだった。
母国で放映されたテレビ番組を違法に複製し、売りさばいた。５年ほどの間に約２億５５００万円を
稼いだという。
組織が摘発され、「刑務所に入れられる」と覚悟した。ところが略式起訴で済み、稼いだ金も
「犯罪収益が確定されない」として没収されなかった。
「２度目は許されないと思うので、もうやらない。ただ、罰金額が安かった理由はよく分からない」。
本人は今も首をひねっている。
●ネット送信
県警の調べでは、この男性は友人のブラジル人と手を組み、ブラジルで放映された
ディズニーキャラクターのアニメ番組などを録画。インターネット経由で日本に送ってもらい、
違法ＤＶＤをつくっていた。
また、録画そのものを日本国内のブラジル人向けビデオ店などに送信していた。
各店には専用ソフトを組み込んだパソコンを販売。店側はボタン一つで必要な番組を入手できる
仕組みになっていた。
男性によると、海賊版ＤＶＤの販売を始めたのは、同じように日本に暮らす知り合いの
ブラジル人の言葉がきっかけだった。「母国の番組やポルトガル語吹き替えの映画が見たい」と
話しているのを聞き、「商売になる」と考えた。
「（海賊版がなければ）日本にいるブラジル人は母国で何が起きているのか分からない」と
自己弁護する。
asahi.com:罰金２０万円に拍子抜け-マイタウン愛知
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