07/07/28 18:11:49 XFxPcGs10
野田をずっと批判している宮崎哲弥の一文
「精神鑑定医への疑問」産経新聞2007.7.5朝刊
司法精神鑑定について、こんな正論がある。
「精神鑑定とは、厳密に言えば、犯行時に精神病であったか否かを診断し、裁判官
や検察官に心神喪失者か心神耗弱者か否かの判断の資料を提供するものである。決
して「『動機や動機形成の過程』を解明したり、『心理状態などを調べる』もので
はない」「『なぜこんな凶悪な事件が起こったのか』、低俗な物語作りに加わって
はならない。精神鑑定はあくまでも、専門の精神科医によって、被告が犯行時に精
神病であったか否かを判断するものでなければならない。それ以上でも、それ以下
でもあってもならない」
まったく筋目の通った議論だ。書き手は精神科医の野田正彰(『世界』二〇〇〇
年七月号)。
ところが、この文で精神鑑定の濫用、鑑定医の越権を厳しく戒めた野田が、光市
母子殺害事件の弁護側精神鑑定では、自らその規戒を平然と破っているようにみえ
る。
野田鑑定にある「(被害者に)抱きついたときの被告人の意識は、被害者に義母
を見て、その先に(被告人の自殺した)母親を見ている」という分析は、果たして
「精神病か否かの診断」に当たるのだろうか。
「(被告人の脳裡に)子どもを作ることのできる精子なら、女性を生き返らせるこ
とができるという、マンガで読んだ思考が浮かんできた。そこで、被告人は、ペニ
スを入れようとした」という被害者死姦の説明は「低俗な物語作り」への加担では
ないのか。
そもそも、弁護団は心神の喪失、耗弱を主張していない。殺意を否認しているだ
けだ。そのような裁判に関わること自体が鑑定医の越権行為ではないのか。
野田に問い質したい。
URLリンク(ameblo.jp)