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・週刊誌2誌が相次いで、佐藤ゆかり衆院議員のスキャンダルを報じている。佐藤議員の
政策秘書を務めた男性が、同議員の「裏の顔」を告発する、という内容だ。その中には、
「命じられて、2ちゃんねるに野田聖子議員の悪口を書かされた」というものもあった。
週刊文春と週刊新潮。それぞれ、元政策秘書インタビューで構成されている。
この男性は06年12月には公設第2秘書として採用され、一時期は政策秘書も務めていたが
7月19日付けで辞職した。
両誌によると、事務所を去った佐藤事務所の秘書は、この男性で8人目。両記事とも、劣悪な
労働環境や佐藤議員の高飛車な態度などが、相次ぐ辞職の理由だとしており、さまざまな
エピソードが紹介されている。両誌で共通して紹介されているのが、「郵政選挙」で議席を
争った野田聖子衆院議員への敵対心だ。
発端は、06年9月25日に岐阜新聞に掲載された記事。野田議員を含む「郵政造反組」が自民党に
復党する見通しだという観測記事だが、同じ選挙区で戦った佐藤議員にしてみれば、これは許せ
ないことだったのだという。佐藤議員は男性に「岐阜新聞は野田の手先か、岐阜新聞は野田新聞
なのか、とネットに書き込んでください」と指示し、男性は2ちゃんねるに、その趣旨の書き込みを
行ったのだという。「新潮」では、書き込みの内容を、写真とともに詳細に紹介している。
もっとも、佐藤議員は両誌の取材に対して「指示したことはありません」と全面否定。J-CAST
ニュースでも、書き込みの内容は確認できておらず、この男性が本当に非難文章を書いたのか、
そもそも書き込まれた文章自体が存在するのか、などについて確たる証拠はない、という状況だ。
だが、仮に男性の言い分が本当だとすれば、これまで選挙の世界でメディア戦略を指す
「空中戦」(対義語の「地上戦」は地道な地盤固めのことを指す)の範囲が2ちゃんねるも
含むようになった、という象徴的な出来事と言えそうだ。
なお、書き込みの真偽について、7月26日に佐藤事務所に取材を申し込んだところ、翌27日に
なって「色々話し合ったのですが、この件についてはコメントしません」との返答があった。(一部略)
URLリンク(www.j-cast.com)