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大相撲の元小結「旭鷲山」でモンゴル人の実業家ダバー・バトバヤルさん（３４）から金品を
脅し取ろうとしたとして、警視庁組織犯罪対策４課は２５日、指定暴力団住吉会系の元組長ら
３人を恐喝未遂の疑いで逮捕した。
バトバヤルさんは、元組長らとのトラブルが発端となって引退に追い込まれていたことも判明。
同課は、昨年１１月、バトバヤルさんが所属していた大相撲・大島部屋（東京都墨田区）の
ガレージに無人のトラックが突っ込んだ事件との関連も追及する。
逮捕されたのは、住吉会系４次団体の元組長、宮本直彦（６２）と、同会系の別の組長の藤
浪元巳（３６）、同組幹部真木忍（３６）の３容疑者。
調べによると、宮本容疑者らは昨年１０月下旬から１１月上旬にかけ、バトバヤルさんと
都内で３回にわたって面会するなどし、「形を示せ。それができなければ、大相撲を引退する
しかないな」などと迫って暗に金品を脅し取ろうとした疑い。同容疑者らは具体的な金額などは
口にしなかったという。バトバヤルさんは、モンゴルにある金鉱山の採掘権を巡って、宮本
容疑者との金銭トラブルを抱えていた。大島部屋では、昨年１１月９日と１１日、玄関ガラスが
割られたり、盗難届が出ているトラックがガレージに突っ込んだりする事件が発生。直後の
同月１３日、バトバヤルさんは引退を表明した。この日は九州場所２日目の場所中で、当時は
引退の理由として「心臓の持病」を挙げていたが、その後の同課の調べに「まだまだ現役として
相撲を続けたかった。事件も引退の一因」と話しているという。
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