07/07/24 11:00:09 0
2007年5月に自殺した松岡利勝・前農水大臣を巡り論議を呼んでいた事務所費問題について、
山本拓農水副大臣が07年7月20日、「芸者の花代は領収書をくれないので、事務所費で払ったと聞いた」
と発言した。「花代」とは何なのか、「領収書をくれない」のは本当だろうか、調べてみた。
(中略)
「花代」は本当に「領収書をくれない」のだろうか。J-CASTニュースの取材に対し、赤坂ではない東京地区
のある置屋の女性が「地区や店でかなり違いがあるが、平均的な話としてなら」と解説してくれた。
花代は、芸者さんたちが料亭などの座敷に出た際の料金だ。値段は1時間単位で地区ごとに決まっているが、
客側・芸者側の人数など状況により様々だ。
「花代の領収書は出ないのでしょうか」と質問すると「そんな領収書をくれ、という話は聞いたことがない」
という。女性によると、領収書は料亭側が、花代と飲食代、席料(テーブルチャージ)などを合計して客に
渡すことはある。料亭側が後に芸者さんたちに「花代」分を渡すのだそうだ。合計額の領収書からは、
花代分は分からないのだろうか、という質問には、明細書はくれるとのことだった。
普通は、料亭を通して料金を払うため、これで困る、不都合が生じるという事態は考えられない。
「お座敷遊び」(光文社)の著書があるフリーライターの浅原須美さんにも話を聞いた。浅原さんによると、
客側が芸者さん側に直接「花代」を渡すことは「ない」。やはり飲食費などを含めた合計額を料亭側に後日
支払う形になるそうだ。
「花代」とは別のチップはどうかと聞くと、「ご祝儀」と呼び、小さなご祝儀袋に入れて直接芸者さんに手渡す
こともあるそうだ。ご祝儀は、勿論領収書はない。「ご祝儀に領収書くれ、なんて無粋の極みでしょうし」
結局、花代単体の領収書は出ないことが多いが、花代や飲食代を含む領収書は出るということのようだ。
ご祝儀ならば領収書はまずなさそうだ。しかし、「ご祝儀」なら20万、30万円というのは相当多額では、
という疑問も浮かぶ。だとすると、「花代」とは芸者に払う何のお金なのか。ひょっとして、なんていろいろ
想像してしまう人もいるかもしれないが、浅原さんは「いまどきそんなことはありえません」。
(以下略)
2007/7/23
URLリンク(www.j-cast.com)