07/07/21 15:08:35 0
(>>2のつづき)
そして財務省や経産省が本気で反安倍になると、マスコミはそれを「財務省や経産省までが
安倍首相を“見限った”」と書く。天下りに対する強烈な規制に対してすべての省庁は反発して
反対しているのだが、マスコミは「見限った」と書く。
官僚が公務員改革に反対するのはわかるが、なぜメディアも反対するのか。
ある新聞社の幹部は、「そんな改革をやったら優秀な人間が官僚にならなくなる。そうなると
日本の行く末が思いやられる。だから断固反対する」と僕に語った。また、マスコミはなんだ
かんだいっても主な情報源は官僚たちだから、官僚たちが反安倍政権になるとマスコミも安倍
不支持となるのだ。
マスコミというのは一見“官僚叩き”に見えるが、重要な情報源である官僚たちと徹底的に
戦えないのだ。そのマスコミが、「官僚が安倍政権を見限った」とやたら報じている。マスコミも
巻き込む形で、官僚たちの必死のクーデターが今、功を奏してきているのだ。
もう一つ、今起きている現象に“安倍いじめ”がある。
国民というのはサディスティックなものだ。安倍首相は祖父から3代続く“大プリンス”で、さらに
強さを売りにしていた。憲法改正、集団的自衛権、教育基本法改正、そして北朝鮮もイラクもそうだ。
強い首相として登場したのが安倍首相だった。今、その安倍首相が、官僚たちのクーデターによる
ものが大きいのだが、弱さがむき出しになってきている。
こうなると、マスコミも国民も非常にサディスティックになって「やっつけよう」となる。弱くなった
安倍首相をやっつけるのが痛快なのだ。一種の“ガス抜き”と言っていい。
さらに自民党にとって今度の選挙で分が悪いのが、候補者の“玉”の問題だ。今度の参議院
選挙の候補者を眺めると、自民党の候補者の“玉”が悪い。民主党に比べると圧倒的に悪い。
前回の2001年参議院選挙は小泉前首相の支持率が一番高かった80パーセント以上頃の
選挙で、当然落ちるべき候補がみんな当選してしまった。
安倍首相は本当は「こんな候補はダメだ」と変えたかった。小泉前首相は非情で血も涙も
ないから、候補者を全部変えたかもしれない。(>>4-10につづく)