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その強さを支えてきたのが、地域によっては”かかしでも票が取れる”と表現される強固な組
織力だ。選挙の度に、県内に張り巡らされた44の県連支部や自民党系議員の後援会が網のように
票をかき集めてきた。それが、候補者擁立が遅れても県連幹部が口をそろえて「十分間に合う」と
確信できる根拠になっていた。
しかし、県連幹部の強弁に置賜地区のある市議は、無言で首を振った。
「毎日のように招集されて選挙活動をやっていますが、支援者からも今回ばかりは自民党さんを
支持するのは無理だよという反発もあります。説得するにも、なんせ時間が足りないのです」
遅れた候補者擁立、新人候補の知名度不足。閣僚の不祥事、そして年金問題。選挙戦も中盤を
迎え、政党色の薄い新人候補を擁立し、万全の支援体制を期待する上層部と逆風をもろに
受ける現場の温度差がじわじわと色濃くなっている。
昭恵夫人の街頭演説を見守っていた公明党系議員は、聴衆の半数以上の150~200人が
公明の動員と打ち明けた。「今回、自民は上層部の勢いに比べて、現場の動きが低調。自分の
選挙でしか汗をかかない党の悪い体質が出ている。公明党頼りといわれても仕方ない」と、
語気を強めた。
(後略)