07/07/20 23:15:07 ibbOyS4K0
(野中引退寸前、最後の自民党総務会で)
堀内の目の前に座っていた野中が、
「総務会長!」
と甲高い声を上げたのはそのときだった。
立ち上がった野中は、
「総務会長、この発言は、私の最後の発言と肝に銘じて申し上げます」
と断って、山崎拓の女性スキャンダルに触れた後で、政調会長の麻生のほうに
顔を向けた。
「総務大臣に予定されておる麻生政調会長、あなたは大勇会の会合で、
『野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ』とおっしゃった。
そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間が
わが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発
なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」
野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りついた。麻生は何も答えず、顔を
真っ赤にしてうつむいたままだった。
「野中広務 差別と権力」P352