07/07/20 18:00:52 0
・どの新聞、テレビを見ても民主党の有利を伝えている。なぜこんなにも自民党が厳しい状態に
なっているのか。そこには、新聞やテレビがなぜか全く指摘しない問題が隠されている。
小泉内閣が郵政民営化の選挙で大勝した時、僕は小泉前首相に「大勝したのだから公務員
制度改革をやればいいじゃないか」と言った。しかし、彼は「冗談じゃない」と即答した。
橋本龍太郎元首相も公務員制度改革に取り組んだ。当時はこれを行政改革と呼んでいたが、
公務員の数と給料を減らし、天下りをなくすはずが、省庁の数を減らすだけで、結局何も
変わらなかった。
小泉前首相が言いたかったことは「最初から行政改革をやると言っていた橋本内閣でも
できなかったことを、残り1年しか任期がない自分ができるはずがない。もし本当に公務員
制度改革をやろうと思ったら内閣の最初から改革案を打ち出して、調整・段取りを整えなくては
ならない。そのような準備が何もそろっていない状態で、できるはずがない」というものだった。
安倍内閣は、小泉前首相ですらできなかった、いわばタブーである二つの改革をやろうと
している。一つは社会保険庁の解体と民営化。もう一つは、公務員の天下りの改革だ。
これまで各省庁の官房長が握っていた天下り斡旋の権限を奪おうというのだ。
これこそが、今、安倍政権が非常に窮地に立たされている最大の原因だと思う。
社会保険庁の役人というのは官僚だ。官僚というのは決してクビにならない、決して
倒産しない、さらに天下りできるという、非常に安定した身分だ。それを「解体!」と言った。
だから僕は、社会保険庁がこぞって、いわばクーデターをしかけたのだと思っている。
つまり、年金がめちゃくちゃな状態であるということを、社会保険庁自らが広めたということだ。
社会保険庁の年金がめちゃくちゃな状態で、消えているのか、宙に浮いているのかすら
わからなくなっていることを、社会保険庁は厚生労働省や官邸に一切報告しなかった。
(>>2-10につづく)
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