07/07/19 06:07:17 0
★医師不足 医療格差、募る不安
5分差で助かった二つの命がある。
山本友香(31)=彦根市山之脇町=は昨年10月、彦根市立病院で二女芽以を産んだ時、
産婦人科の医師から言われた。
「あと5分遅かったら、母子とも危なかった」
新しい命は2008グラム。手足が細く弱々しかったが、自力で泣いていた。
当初は、助産師の助けを得て自宅で産む予定だった。だが、予定より3週間早い10月6日の
午前2時半、自宅で破水。夫は入院中で、長女(2つ)と2人きりだった。
10分後、助産師が駆け付け、車で市内の民間診療所へ。医師はほかの妊婦の分べんにかかわっていた。
ベッドは満員。当直医の控室で待った。
午前4時半、「胎盤はく離」と診断される。出血が多く、救急車で市立病院に運ばれた。
点滴を打った直後、意識が薄れた。付き添った助産師の声が遠のいた。
「山本さーん、目開けて」。帝王切開で出産。朝方、目が覚めた。芽以は軽度の仮死状態だった。
でも、助かった。
「助産師と診療所や市立病院の医師が連携してくれたおかげ」
出産から3カ月後の今年初め、その連携が崩れるニュースが飛び込んできた。
市立病院の産婦人科医3人のうち、2人が退職。分べんを扱わなくなることが分かった。
市内でお産ができる医療機関の診療所は一カ所だけ。緊急時は、長浜や近江八幡市の病院に搬送される。
「救える命も、救えなくなる」
医師の確保を求め、他の母親らと一緒に署名活動を始めた。だが、状況は深刻さを増している。
6月から、近江八幡市立総合医療センターも新規妊婦の分べん予約を受け付けなくなった。(続く)
中日新聞 URLリンク(www.chunichi.co.jp)
記事の続きは>>2-5