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No.6 もと原子力発電機器の製造技術屋さんのコメント | 2007年07月17日 16:46 | CID 68013 | (Top)
東京に住み、柏崎刈羽、福島原子力発電所の電力を使わせてもらっていて正直忸怩たるものを感じます。
稼動から20-30年になりますと、当初は考慮に入れていなかった問題も多々生じます。
関西電力(PWR)のパイプのエロージョンもそうでした。それから、使われる材料自体に当初予想もしなか
った脆化が生じています。
炉心を囲む圧力容器(RPV)は十分に照射脆化も考慮してありますので大丈夫ですが、周辺のポンプ、
バルブ、パイプに採用された材料などの脆化の試験はあまり実施していませんでした。
BWR、PWRとも温度がそれほど高くなく(300℃以下)、脆化の問題は当時誰も考えませんでした。
しかし、現在専門家は250℃でも脆化する現象を確認しているようです。通常の運転では問題はないの
ですが、大型地震などで緊急停止したときに少し大きめの応力がかかります。
その時に材料の脆化部分が問題にならないか、一度きちんとチェックすべき時と考えています。