07/07/18 02:12:59 0
(>>1の続き)
小泉前首相は、靖国参拝と、それゆえ日本と中国、韓国との関係を不必要に損なってしまったと
批判された。私は、日本の首相には靖国に参拝する権利があり、中国や韓国は政治的
動機のみで靖国参拝を批判していると考えるが、安倍首相は北京とソウルへの訪問によって
日中、日韓関係を改善したようだ。さらに安倍首相は、日豪共同宣言に署名することで、両国の
安全保障協力を強化した。
だから、私はなぜ日本のメディアが安倍政権をお粗末だと論じるのか、不思議に思っている。
もちろん、私は安倍内閣の3人の閣僚が辞任(1人は自殺)したことを知っている。どの場合も
私は適材が任命されたと信じる。しかし、ひとたび問題が起きると、いかに大臣としての能力が
あったとしても、個人的な問題が職務遂行を不可能にしたことを熟慮した後、更迭されたのである。
≪成功ゆえの苦しみ≫
久間防衛相の辞任は、私が東京にいるときに起きた。しかし、これまでと同様、安倍首相は
早まったり、感情的になったりせず、慎重に公正に行動した。そして、安倍首相は辞任を受容
する時だと判断したとき、非常に有能な小池百合子氏を後任に選んだ。
私は小池氏がアラビア語や英語を流暢に話すというだけの理由で「有能だ」と言うわけではない。
彼女が国家安全保障の専門家で、十分な政治的指導力を発揮していたから「有能」と
言うのである。
私の結論は、安倍首相はこれまでの成功ゆえに苦しんでいるということである。彼は国内経済と
外交政策という膨大で重要な問題を非常にうまく処理してきたので、彼を批判する他の理由を
見つけるしかないメディアもあるのだ。
年金問題は一過性というより永続的な管理の問題であり、安倍首相はなんとか解決しようと
している。しかし、2001年以来の日本政治の成功に苛立っているメディアもあって、それらは
安倍首相の行動のことごとくを失敗とみなすのに忙しいのだ。
私は7月29日の参院選投票日前に、日本の有権者たちが真に重要なことは何かを熟考する
ように期待する。(以上、一部略)