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自民党に大逆風が吹く中、参院選が公示された。有権者が警戒しなければいけないの
が、度を越した「自民党大惨敗」説。安倍首相や中川幹事長は意外と“余裕”のような
のだ。
「36議席しか取れなかった18年前の宇野内閣並みの大惨敗を予想する報道も出ている。
こうした自民党大敗報道が増えると、2つのことが起きる。“ああ、自民党は惨敗する
んだ、それなら、オレはお灸をすえに行かなくてもいいや”と、無党派層が投票を棄権
する動きです。もうひとつは、仮に自民党が45議席くらい獲得したら、安倍首相への責
任追及の声が出にくくなる。本当は、改選が64で、過半数維持ラインが51議席だから45
でも大敗北なのに、勝ったような錯覚に陥るわけです。だから、惨敗説は自民党の幹事
長周辺が意図的に流しているという話もあるくらいです」(事情通)
政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「もうひとつの効果は、自民党の組織を引き締めることです。3年前の参院選で幹事長
をやった安倍首相は、当時、組織がゆるんで負けた経験を持っていて、今回はかなりテ
コ入れをしてきた。自民党の危機感をあおる報道は悪いことではないのです。実際、30
台というのは考えられず、うまくいけば自民党は40議席台の後半も可能ですよ」
政治アナリストの伊藤惇夫氏もこう言う。
「大敗報道が増えてから自民党の組織は固まってきた。ムードはともかく、ひとつひと
つの選挙区をみると、自民党は強い。四国は4県全部取れると幹部はみているほどです
」
大惨敗ムードが上滑りして、開票したら安倍自民党の負けはちょぼちょぼ、なんてこ
とにもなりかねない。ある政界関係者が言う。
「自民党は44議席はいけると計算している。さらに選挙後、無所属や民主党の参院議員
が6人程度寝返る工作をしている。行って来いで、軽く過半数を維持できる。周りが騒
ぐほど総理や幹事長に危機感はないはずです」
この選挙は罠が多い。何倍もの警戒が必要だ。
【2007年7月13日掲載記事】
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