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「F2の弱点は隠しても無駄だ。中国軍幹部にも知られているんでね」。航空自衛隊元幹部が重い口を開いた。
F2は総額3700億円以上を投じ、米国の戦闘機F16を土台に日本の誇る先端技術を取り込んだ
「日米共同開発」の産物だ。1990年に開発を始め、対地・対艦用の支援戦闘機として設計されたが、
対艦ミサイル四基を搭載すると主翼が大きく振動する欠陥が直らない。
支援戦闘機としては失格でも、爆弾を積まなければ自由自在に舞うことはできるとの理由で迎撃用戦闘機用
として航空自衛隊三沢基地などに配備されている。
しかし、戦闘能力についても「F2は韓国のF15Kに劣る。竹島の制空権は失った」と空の勇者たちは嘆く。
2004年当時、石破茂防衛庁長官は「国民に説明できないものは買わない」と調達打ち切りを言明した。
防衛省は当初予定141機だった総調達計画数を最終的に94機まで削減し、今年度を最後に購入は終了
する。だが、いまなお「失敗」を認めようとしない。
防衛省技術研究本部の秋山義孝事業監理部長は「航空幕僚からのより高度な要求を満足させるため
今でも改良を重ねている。失敗だとは思っていない」と強調すれば、航空幕僚幹部は「置かれている条件
からすれば妥当な成果を出せた」と慎重に言葉を選ぶ。
80年代末、米国防次官補としてF2の日米交渉を担当したアーミテージ元国務副長官は「失敗じゃないって?
うまくいっていないのに」と目を丸くする。 米国では防衛技術の場合、「スパイラル理論」が常識になっている。
失敗の原因を見つけ、改良とテストを繰り返す。さらに実戦の経験を生かす。失敗を認めてこそ成功に導ける。
欠陥を隠蔽(いんぺい)したり、解決を先送りすると“進化”できない。
F2の悲劇はミスを取り繕うことから始まった。1990年代、防衛庁とメーカーの技術陣は「ニュー零戦」の
野望に燃えていた。日本の技術である炭素繊維複合材を主翼に採用する挑戦が始まった。
ところが強度不足で所定の超音速で飛行すると主翼が付け根からはがれてしまう。設計が悪かったのだ。
>>2につづく
URLリンク(www.sankei.co.jp)
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