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事故の遺族が、動物の侵入対策が不十分だったとして、高速道路の管理者を訴えていた裁判の
判決が、札幌地方裁判所で言い渡されました。
道央自動車道に飛び出したキツネを避けようとして事故死した女性の両親が、道路を管理する旧
日本道路公団(現東日本高速道路)などを相手取り、総額八千九百万円の損害賠償を求めた
訴訟の判決が十三日、札幌地裁であり、坂本宗一裁判官は旧道路公団の責任を認めず、訴えを
退けた。
坂本裁判官は「中小動物の侵入防止用の柵を設置したり改修したりしなかったからといって、
道路の安全性を欠いているとはいえない」と旧公団の過失を否定。
旧公団が事故の十年以上前に動物侵入対策の研究成果をまとめながら、それを事故現場付近で
実施していなかった-との原告の主張に対しては、「標準的なものとして、普及しているとは認め
られない」と指摘した。
女性の乗用車に追突し業務上過失致死罪が確定している札幌市内の会社員(38)については、
千九百万円の賠償を命じた。
判決後、原告の室蘭市白鳥台四、無職高橋雅志さん(67)、利子さん(62)夫妻は地裁内で会見し、
控訴する意向を明らかにした。
雅志さんは「旧公団に何も責任がないと、どうして言えるのか。まったく不当な判決」と憤りをあらわ
にし、利子さんは「このままでは、娘の死が無駄になってしまう。旧公団は動物の侵入防止策を
取ってほしい」と涙を浮かべて訴えた。
一方、東日本高速道路道支社は「私どもの主張が認められたものと考えております」などとの
コメントを発表した。 ■以下省略
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