07/07/14 08:43:58 0
★参院選公示 激戦区愛媛の動向に注目したい
参院選挙がきょう公示され、今年最大の政治決戦が始まる。安倍晋三首相が迎える初の
大型国政選挙で、政権の真価を問う「信任選挙」といえる。
それだけではなく、今回の選挙は大きな意味を持つ。参院選は直接的な政権選択選挙では
ないものの、結果次第では政局が大きく動くからだ。
三年前の参院選は年金未納問題が焦点となり、小泉純一郎前首相の「人生いろいろ」発言が
飛び出して自民党は敗北した。それだけに今回、与党は難しい状況に置かれている。
与党が過半数を維持するには六十四議席必要だ。しかし、安倍内閣の支持率は低下を続け、
最新の電話世論調査では30・1%と、最低を更新した。勝敗ラインは流動的な面もあるが、
こうした状況で与党が過半数を維持するのは厳しい。
民主党の小沢一郎代表は参院選で与野党逆転が実現できなければ政界を引退すると表明した。
逆に、場合によっては安倍首相の交代もあり得よう。衆院解散や政界再編につながるかもしれない。
それほど重大な意味を持つ選挙である。
今回は三年前と同じように年金が大きな争点になった。社会保険庁の数々のあきれる行状に加え、
年金記録の不備問題が国民の怒りを増幅している。
安倍首相は記録照合作業の前倒しなど対策を打ち出したが、領収書などの証拠がない場合の
審査を含め、作業がスムーズに行くのか心配は尽きない。
「政治とカネ」の問題も深刻だ。閣僚の事務所経費をめぐる疑惑が次々と浮上し、
自殺した松岡利勝前農相の後任の赤城徳彦氏についても疑惑が取りざたされる始末だ。
先の国会で成立した改正政治資金規正法は「抜け道」のあるザル法と批判されている。
安倍首相による閣僚の任命責任も含めて、政治資金のさらなる透明化策が問われよう。 (続く)
愛媛新聞 URLリンク(www.ehime-np.co.jp)
社説の続きは>>2-5