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★【安倍政権考】民主党と大きく違う政策 阿比留瑠比
・安倍政権の命運を左右する参院選が12日、公示され、17日間の熱い選挙戦が始まる。
日本の将来にも大きく影響する重要な選挙だが、メディアでは、政治家の失言や「政治と
カネ」をめぐるスキャンダルばかりが注目され、与野党も本格的な政策論争には至って
いない。また、社会保険庁の年金記録未統合問題を理由に、従来の与党支持者の一定数が
「与党にお灸をすえたい」と民主党などに投票するとの見方も多い。だが、自民党と民主党の
政策を見比べると、両者間のミゾは大きく深い。
■民主党政策リスト
民主党の小沢一郎代表は9日、子供1人当たりに中学校卒業まで月額2万6000円の
「子供手当て」を支給することなどを「3つの約束」とする参院選のマニフェスト(政権公約)を
発表した。参院選に向けた政策の正式発表は、与野党各党の中で最後だった。
このマニフェストには、「3つの約束」のほか、格差是正や医師不足の解消などを訴える
「7つの提言」、50の個別政策も列挙されている。ただ、これらは有権者に分かりやすい
ようにかなり絞り込まれたもので、6月13日にまとめられた参院選政策リストには、300
項目が掲げられていた。
そして、マニフェストから省かれた部分にこそ、「草の根保守の結集」を目指す安倍晋三
首相率いる自民党と、旧社会党グループに担がれている小沢氏をトップにした民主党の
本質的な相違が表れている。
安倍政権に対しては、安倍氏が首相就任後、最初の訪問国に中国を選んだことや河野談話を
継承するとしたことに、保守派から批判と失望が表明された。ただ、民主党の政策リストには、
それ以上に保守派が容認し難いことが明記されている。(>>2-10につづく)
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