07/07/13 00:00:01 3d9xXqqi0
4年前、兄が自殺した。
オレに初めての子供が生まれる2週間前のことだった。
兄とは特別仲良くは無かったが、突然の死はショックだった。
両親の落ち込みようもひどかった。
「早く、新しい仕事先見つけや」「あんた、彼女とかおらへんのか」
兄に言った言葉を母はずっと悔やんでいた。
幸か不幸か2週間後、両親に初孫をプレゼントすることができた。
オレも初めての子供にはしゃいだ。
兄は、33歳で人生を終えたが、兄が死んだことで世の中で変わったことは
何も無かった。
死んだ次の日も、また次の日も同じように過ぎていった。何もなかったかのように。
兄は人生を楽しいと思ったことはあったのだろうか。
オレが結婚するとき、嫁が妊娠したとき、後一ヶ月で子供が生まれるとき
兄のいる実家に報告に行ったときはいつも、
兄は居場所がないような窮屈そうな顔をしていたような気がする。
髪型を人一倍気にする兄が自殺する1ヶ月前に丸坊主にしたと後で両親から聞いた。
兄は自殺する半年ほど前に仕事も辞めていた。
友人もほとんど無く、彼女もいなっかったような気がする。
金も無く、仕事も無く、将来に悲観的になって自殺したとオレは思っていた。
兄が自殺した後、数日が過ぎ、両親が兄の部屋を片付けていると壁にかけてあった
カレンダーの裏にガムテープで預金通帳が貼り付けてあるのを見つけた。
残金は、700万円以上もあった。
ビックリした。
人生って何なんだろう。
今、上の子供は4歳になった。下の子も生まれ、毎日忙しい日が続く。
いろいろあるけど、生きているって大事なことだと思う。
少々の非行なんていいじゃないか。
クソ真面目に生きることがそんなにいいことかな。
若いうちは羽目を外すのもいいじゃないか。
他人に迷惑をかけない程度に、時には羽目をはずして、
大切な人を一生大事にして、がんばり過ぎないように自分は生きていきたいと思う。
人生終わりがあるから、ペース配分考えて、ゆっくりとマイペースで・・・