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森喜朗元首相は9日夕、富山市内で開かれた参院選立候補予定者の講演会で、滋賀県栗東市内で計画された
東海道新幹線の新駅建設問題にふれ、嘉田由紀子・同県知事が建設に反対していることについて「女の方だなあ、
やっぱり(視野が)狭いなあと思った」と語った。
北陸新幹線の関西圏への延伸について説明する中で発言したもので、福井・敦賀から滋賀・米原への
延伸方法を示し、「問題がある。その一つが、滋賀県の『もったいない知事』」とも述べた。
森元首相は「日本列島が全部新幹線でつながると、人の動き、ものの動きが変わる。その中、
(新駅がないと)滋賀県が恩恵に浴するのは米原しかなくなる。そこまで考えて施策はやらないといけない」と話した。
森元首相の発言について、嘉田知事は9日夜、読売新聞の取材に対し、「前後の文脈がわからないので
(女性軽視にあたるかどうかは)コメントしかねる」としながらも、「新幹線新駅が不要だということは、
滋賀県民の判断。財政難の中、優先順位を考えたら税金を使ってほしくないということで、男とか、
女とかの問題ではない」と話した。
(2007年07月10日 読売新聞)
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