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東京都足立区教育委員会が昨年4月にすべての区立小、中学校で実施した区独自の
学力テストで、小学校1校が、障害のある3人の児童の答案用紙を保護者の了解を
得ないまま集計から除いていたことが7日、わかった。区教委は「学校の学力の実態を
知るためには、集計から外した方がいいと判断したようだ」としている。
同校には同じテストで、前年の問題を繰り返し練習させたり、テスト中に教員が誤答している
児童の机をたたいて気付かせたりするなどテストの公正性を失わせかねない疑惑もあり、
区教委は調査をさらに進める。足立区教委の学力テストは、04年度にモデル的に実施され、
05年度から区立の全小中学校で小2から中3の全児童生徒を対象に行われている。
答案用紙を保護者の了解を得ないまま除外していたのがわかったのは、昨年4月25日に
行われた06年度分。小学校1校が、6年生3人の答案用紙を集計から外した。
3人はテストは受けていた。同年7月には採点結果の分析が各児童生徒に配られるが、
3人には戻されなかった。
3人は情緒的な障害や多動性の障害があり、通常学級に属しているが、週の数日は特別な
支援態勢のある学級をもつ別の小学校へ通っていたという。校長は区教委の調査に対し、
「テストの45分間、ずっと座ることができないなど厳しい状況がある。小5までの
学習内容がまだ身についていない部分があるので外した。保護者への説明は怠ってしまった」
と説明しているという。
区教委は障害があったり、外国人で日本語が不自由だったりする児童生徒の答案は、
校長判断で集計から除くことは認めており、「今回の校長の判断は適切だったと思う。
ただし、保護者に説明して了解を得るべきだった」としている。
足立区の学力テストでは、各科目とも目標値を定め、平均到達度として全校分が公表される。
小学校72校、中学校37校あり、今回の小学校は05年度は44位だったが06年度は
1位になった。足立区では学校選択制を02年度から採り入れており、成績上位校には
入学希望者が殺到して抽選になる傾向がある。(以下略)
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