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・「ネットカフェ難民」「マック難民」といった若者たちが話題になっている。彼らはどうして
「難民」になったのか。「自己責任」なのか、それとも、どうしようもないことなのか。
NPO法人自立生活サポートセンター「もやい」の事務局長を務める湯浅誠さんに聞いた。
―「ネットカフェ難民」といった、日雇い派遣の労働者たちは携帯電話をつかってその日の
仕事にありついているようです。昔と変わったことはありますか。
私は日本全国「寄場」化してるといっています。「寄場」というのは、東京だと山谷とか、
大阪の釜ヶ崎とかは昔から日雇い労働者の町なんです。なぜ、日雇い労働者の街ができるか
というと、そこにいかないと仕事が得られないからですよね。
携帯電話で、「直行直帰」のスタイルが可能になったから、「寄場」に住む必要がなくなった。
その中で何が変わったかというと、「寄場」でいう「ダチ」「ツレ」という、一緒に働いて、終わったら
一緒に飲んで、というような友人関係ですよね、会社とトラブルがあったときに助け合ったり
するような関係ですが、これがなくなった。働く人たちの横の繋がりがなくなった。みんな
「直行直帰」だから、毎日行く現場が違うし、毎日会う人が違うから、友達ができない。
―一方で、若者の「弱さ」「甘え」が、すぐに仕事を辞めて職を点々とするようなフリーターを
生み出した、という意見もあります。
なんと言っていいのか難しい問題なんですけど。前にこういう事例がありました。5月に失業、
相談に来たのは9月なんですが、その4ヶ月間の間に食べられなくなった男性でした。その間に
彼は3回就職しました。でも、3回の仕事をいずれも3日、3日、1日で自分から辞めてしまって
いるんです。食うに困っていて、仕事を探していて、実際に採ってくれるところもある。でもなんで
辞めてしまうのか、ということですよね
彼に働く気がないのかというと、そうではない。そうじゃなきゃ3回も就職活動はしないわけで、
だけど、続かない。「なんで?」と聞いたら、「仕事についていけると思わなかった」。そこがいわゆる
「弱さ」の正体ですよね。(>>2-10につづく)
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