07/07/04 15:04:45 SU8zpQqzO
目の前に横たわる丼の優美な曲線は美しさと幼さを併せ持ち、その境界線的な危うさに思わず息を飲む。
白磁を思わせる、触れたところからねっとりととろけてしまいそうななまめかしさ。
見ているだけで達してしまいそうになるのを、歯を食いしばってやりすごす。
立ち上る湯気に混じる濃厚な艶肉の芳香。震える指で曇った眼鏡を外して脇に放ると、深呼吸を一つ。
度重なるおあずけを喰らってすっかり固くなった黒光りする箸に手を添えて、
もう片方の手は丼の縁をしっかり抱え込む。小さく息を吐くと、先程までのような僅かな躊躇いもなく
己の箸を