07/07/04 12:33:19 0
・小説を携帯電話の画面上で読んだり書いたりする「ケータイ小説」が、女子中・高校生を
中心に人気を呼んでいる。初めて小説を書いた無名の若者の作品が携帯を通して多くの
読者を獲得し、出版されるとベストセラーになることも珍しくない。
6月に発表された日販の07年度上半期ベストセラー。単行本フィクションの部で「赤い糸
(上・下)」(著者・メイ、計100万部)と「もしもキミが。」(同・凛、40万部)が1、2位になるなど、
ケータイ小説5冊が10位までに入り、関係者を驚かせた。
これらの作品が生まれたのは「魔法のiらんど」など、誰でも参加できる無料の携帯サイト。
書き手、読者とも10代前半から20代前半が中心で、大半が女性だという。
先駆けはYoshiさんが00年に発表した「Deep Love」で、05年秋に「天使がくれたもの」
(同・Chaco)が出版されるとブームに火がついた。
内容は書き手の体験をもとにした一人称の恋愛小説が多く、「セックス」「妊娠」「レイプ」「死」
「リストカット」など刺激的な場面が多い。ほぼ1文ごとに改行され、場面描写は少ない。
東京都内に住む中2の女子は「恋人が難病にかかるなど似通った展開が多いけれど、語り口が
自然なのでつい引き込まれてしまう」と魅力を語る。
書いているのはどんな人だろう。上半期9位の「クリアネス」は、昨年始まった日本ケータイ小説
大賞の大賞受賞作品。筆者の十和(とわ)さんは大阪で働く26歳の女性。売春する女子大生と
出張ホストの出会いを描いた。実体験ではないが、「満たされていないという思い」を吐き出し
たかったという。「悩み事を話してすっきりする感覚に近いかも」と打ち明ける。
最近は男性の書き手も増え、サスペンスやホラーなど、恋愛以外のジャンルも増えている。
ブームが過熱する中、過激な性描写などを懸念する声も出始めた。子供のネット遊びを調査
している群馬大の下田博次教授(情報メディア論)は「大人への反抗や性への過剰な興味など、
思春期の子供に反社会性はつきものだ。かつては大人がチェックできたが、ケータイ小説では
難しい」と危惧する。(一部略)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)