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★久間防衛相辞任:世論読み違え、傷口広げた首相
久間章生防衛相が原爆投下を「しょうがない」と発言した問題は3日、安倍晋三首相による擁護から一転、
久間氏の辞任という参院選公示(12日)を目前にした安倍政権にとって最悪の事態となった。
首相は発言直後から辞任の必要性はないとの立場だったが世論の反発は強く、年金記録漏れ問題に続き、
再び世論を読み違えた格好だ。対応が後手に回り、傷口を広げた首相。任命責任が問われることで
選挙戦のみならず、投票後の責任論議にも影響しそうだ。
「いろいろ釈明しないでちゃんと謝罪してほしい」。
1日、塩崎恭久官房長官と自民党の中川秀直幹事長が断続的に電話で連絡を取り合い、塩崎氏は久間氏の
留守番電話に吹き込んだ。首相に近い政府・自民党幹部からは「久間さんはほんとうにしょうがない人」
「あの人の顔は見たくもない。会いたくもない」といった声が漏れたものの、同日の久間氏の陳謝会見を受け、
「更迭は必要なし。続投」が首相サイドのコンセンサスになりつつあった。
首相周辺は1日時点で「もうこれで落ち着くよ」と進退問題には発展しないとの見通しを示している。
しかし、事はそう甘くはなかった。「これでは選挙は戦えない」。
参院選を控え、年金問題で世論の逆風にあえぐ参院自民党と公明党の怒りは尋常ではなく、引導を渡す役割に動き出した。
「安倍君が任命した人なんだ。結局そこに行き着く。佐田(玄一郎前行革担当相)君、松岡(利勝前農相)君、久間。全員論功行賞だからね」
さらに、参院自民党を束ねる青木幹雄議員会長は2日朝、周辺にこう漏らしていた。
首相の任命責任にズバリ切り込んだ発言は、公務員制度改革関連法成立のため、
首相が青木氏ら参院側の反対を押し切り強引に今国会の会期延長を押し通したしこりを物語っていた。
参院選を前に与党が大きな打撃を受ける中、1日の党首討論でも久間氏の発言を取り上げた
民主党の小沢一郎代表は3日「こういった政権を是とするか非とするか、それは主権者たる有権者が判断する」と語った。
辞任劇が終わった後、ある参院自民党幹部は「もうこの内閣は死に体だなあ」とつぶやいた。
毎日新聞(一部略) URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)