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★異常プリオン抑制物質を発見 岐阜大など、ヤコブ病治療に光
岐阜大人獣感染防御研究センター(センター長・桑田一夫教授)は、牛海綿状脳症(BSE)や
ヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)などプリオン病の原因となる異常なプリオンの
生成を抑える物質を世界で初めて発見したと発表した。米科学アカデミー紀要の電子版に近く掲載される。
プリオン病は、脳内にある正常なプリオンタンパク質が、何らかの原因によって
異常なプリオンタンパク質へと構造変換することで発症する。
桑田教授らが発見したのは、正常なプリオンを形成するアミノ酸とアミノ酸の間に入り込み、
こうした構造変換を妨げる物質。
核磁気共鳴装置などによってプリオンの立体構造を詳しく分析。コンピューター上で
さまざまな物質をデザインし、その中から構造変換を防ぐ性質を持つ低分子化合物を発見、
「GN8」と命名した。マウスを使った実験でもGN8の投与期間が長い個体ほど
寿命が延びることが分かったという。
同センターは2004年9月の設立以来、長崎大、福岡大と共同研究を進めていた。
桑田教授は「臨床試験などで副作用がなければ、ヒトのプリオン病の治療薬開発にも期待できる」
と話している。
中日新聞 URLリンク(www.chunichi.co.jp)
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PNAS -- Early Edition Articles (date view)
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