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【ワシントン28日共同=戸部大】米食品医薬品局(FDA)は二十八日、中国産の魚介類から、
動物に対して発がん性があるなどの理由で米国内で使用が禁止されている微量の
抗菌剤が見つかったとして、エビやウナギなど五種類の
中国産養殖魚介類の輸入を一時停止すると発表した。
健康被害は出ていないという。抗菌剤に汚染されていないことを
輸入業者が証明した魚介類に限り、輸入を認める。
今年三月にペットフードで発覚した中国製品の有害物質汚染は、歯磨き粉、医薬品、
おもちゃなどから一般食品にまで拡大した。大量の食品を中国から輸入している日本にも影響が出そうだ。
FDAによると、輸入を停止したのは、ほかにナマズ、バサと呼ばれるナマズの仲間、
コイ科の魚。昨年十月から今年五月までのサンプル調査で、これらの魚介類から抗菌剤の
ニトロフランやマラカイトグリーン、フルオロキノロンなどが見つかった。検出限界に近い微量という。
ニトロフランとマラカイトグリーンは動物実験で発がん性が確認され、中国でも魚介類への
使用が禁止されている。フルオロキノロンは医療用にも使われているが、
耐性菌の拡大につながるため先進国では漁業での使用が禁じられている。
FDAは、年単位の長期にわたって摂取しないと健康への影響はないとして、
既に出回っている魚介類については回収や廃棄を求めない方針。
FDAによると、米国内で消費されているエビの9・6%が中国産の養殖ものという。
中国新聞
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