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乗客106人が犠牲になった兵庫県尼崎市のＪＲ福知山線脱線事故で、国土交通省の航空・
鉄道事故調査委員会は28日、「日勤教育」などＪＲ西日本の企業体質が事故の背景にあった
などとする最終報告書を冬柴鉄三国交相に提出した。
また、全鉄道事業者に対して、事故が発生する恐れのある事態（インシデント）や事故
情報を分析し、再発防止策に役立てる“民間版事故調”ともいえる組織をつくるよう異例
の建議を行った。
事故調は、高見隆二郎運転士（当時23）＝死亡＝が事故直前に速度超過やオーバーラン
をしたことで心理的に動揺していたと推定。懲罰的な「日勤教育」を受けることや、運転士
を辞めさせられることを恐れ、車掌らの無線交信に気を取られ、ブレーキ操作が遅れたと
事故原因を結論づけた。
さらにＪＲ西日本の過去の事故や、インシデントなどの報告・管理体制が不十分だった
と指摘。日勤教育のような報告者への懲罰的な指導を改め、鉄道事業者自ら過去の事故を
再発防止に生かす体制づくりをすべきだと提言した。
■ソース(日経新聞)
URLﾘﾝｸ(www.nikkei.co.jp)
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