07/06/28 15:58:50 0
ネット掲示板の文字を見た時、言いしれぬ不安に襲われた。「岩佐クンの歌を
作ってみました」「岩佐記者を退職に追い込もう」。連載企画「ネット君臨」の
初回記事(1月1日朝刊)で匿名による誹謗(ひぼう)中傷問題を取り上げて以降、
私を非難する書き込みがネット上にあふれた。中傷やうそを交えてからかわれ、
一時は話題にするのもいやだった。それでも、8カ月にわたって日本と海外のネット
社会を取材して「匿名の悪意」を黙って見過ごすわけにはいかないと感じている。
難病の拘束型心筋症と診断された上田さくらちゃん。移植手術の費用を集める
「救う会」の募金活動はネット掲示板「2ちゃんねる(2ch)」で「死ぬ死ぬ詐欺」
とやゆされた。両親が当初、NHK職員だと公表しなかったことが「高給取りなの
に隠した」と批判に拍車をかけ、募金活動は妨害された。ネット上の集中的な書き
込みは「祭り」と呼ばれる。それに疑問を投げかけた私が今度は「祭り」の対象に
なった。
取材先に渡した名刺を元に名前や電話番号がさらされた。私の写真が載ったホーム
ページ(HP)を探し出し、書き込みからワンクリックでつながるようにされた。
「電凸」(電話による突撃)も受け、やり取りをブログに書かれた。非難の書き込み
は大半が匿名だ。
「これも記者の仕事のうちだ」とは思う。けれど、外に出ると誰かに見られている
気がした。もし家族が書き込みを見たらどう思うだろうか。私の名前で検索すれば
すぐに分かってしまう。自宅の登記簿や写真までネットに載せられたさくらちゃん
の母親が涙ぐみながら「裸で外を歩いているよう」と話していたことを思い出した。
■ソース(毎日新聞)
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
■前スレ(立った日時:2007/06/28(木) 08:35:59)
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