07/06/27 17:36:38 rTwkslX40
>>293
年金資金運用基金への焦げ付き債権は、どのくらい多額に上るのか。『財政金融統計
月報』2002年7月号の財政投融資特集をみると、同基金の運用向けの融資残高に相当す
る32兆1669億円(2001年度末)に上ることがわかる。
公的年金(厚生年金と国民年金)は郵貯、簡保などと共に、主要な原資として財政投融
資に投入されてきた。2001年3月末まで年金積立金を旧大蔵省資金運用部に預託する
義務が課されていたため、サラリーマンの厚生年金でみると、財投向けの同預託金残高
は2001年度末で122兆2758億円と全積立金の89%を占めている。つまり、年金積立金の
9割が財投に投入されているわけだ。そして、財投資金の全体は「特殊法人向け約6割、
地方自治体向け約2割、特別会計向け約2割」の割合で投融資されてきた。
公的年金は預託された全財投資金の31.7%(2001年度末)を占める。これは5割強を占
める郵貯に次ぐ預託シェアだ(財務省による)。国民の「虎の子」の年金原資は、特殊法人
などの、時には得体の知れない事業に使われていたことになる。
いいかえれば、自立経営不能の特殊法人に財投から貸し込んだ結果、われわれの年金
積立金の相当部分が焦げ付いて大きく目減りしているのだ。
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