07/06/28 00:03:14 wMCqvDvT0
1)
痴苦魔円市でいじめがあった。被害者は自殺した。加害者は警察に保護されたが釈放された。釈放されたのは、
下等太魔(かとうたま) 爬羅 叩魔 (はらたたくま) 爛中 犬鬼 (ただなかけんき)
腐痔本 広鬼 (ふぢもとひろおに) 飢蛇 ユウ痴(うえへびゆうち)
以上の五人。反省してるし。というわけだった。
五人はその一週間後、下等の部屋に集合した。人生のピンチを切り抜けた祝杯を挙げる為だった。
会話は専らこれからの輝かしい未来について。反省してはいなかった。
六人いた。爬羅の隣に獅子吼始末(ししく・しまつ)が座ってオレンジジュースを飲んでいた。
「なんだてめぇ」と言わせずに爬羅の後頭部を掴み床に叩きつけた。「ごめんなさいは?」
立ち上がり獅子吼を蹴り飛ばす四人だが、獅子吼は微動もしない。「ごめんなさいは?」
「悪いことをしたら、まずはごめんなさいだろう。そういう教育を受けて…こなかったんだよなぁ、お前らは」
言うなり獅子吼の掌底が四人の鳩尾を突いた。崩れた四人の顎に、起き上がり様の膝が入る。脳が揺れ、完全卒倒。
「ビンタします」獅子吼は宣言した。一人一人頬を張った。一撃で鼓膜が裂けた。二発目で鼻腔内の毛細血管が裂けた。三発目で頬肉がこそげた。四発目で奥歯が割れた。