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★「牛ミンチ」偽装、全従業員を解雇へ
北海道苫小牧市の食肉加工会社による「牛ミンチ」偽装事件で、北海道警の強制捜査から一夜明け、
会社側は従業員全員を解雇する方針を明らかにするなど、波紋は広がる一方です。
２４日午後２時半に始まったミートホープ本社の家宅捜索は、２５日未明まで続きました。
家宅捜索は本社だけでなく、工場や田中稔社長の自宅など１０カ所に及び、関係する書類とともに
１００箱以上の肉が押収されました。北海道警は虚偽表示の疑いで調べを進めていますが、今後、
詐欺容疑での立件も視野に入れています。
「本当に申し訳ありません。しばらく会社は休みます。再開の見込みはありません」（ミートホープ 田中 稔 社長）
こうした社長の発言の一方、ミート社では２５日朝から今後の操業をどうするかなど対応に追われています。
Ｑ．会社は休業するのか？
「社員には今日も働いてもらうし、休業というのはありませんので、お間違えのないようにお願いします」
（ミートホープ 田中 等 取締役）
田中社長は、２５日の朝は姿を見せていません。
「いつの時点で会社がどうなるか従業員がどうなるか、今は何も言えない」（ミートホープ 田中恵人 専務）
「（会社からは）何の説明もない」（従業員）
「うちらも不安なんです」（従業員）
一方、去年、偽装を告発しながら放置されたと訴えるミート社の元幹部は、２５日朝改めて、
北海道農政事務所を訪れ、抗議しました。
「事件が表沙汰になってから、あの時の告発だと、あわてて書類を作っている」（告発した元幹部）
今回の事件では、偽装ミンチの出荷先の北海道加ト吉の工場長が廃棄処分されるはずの
冷凍コロッケ数万個を田中社長に横流しし、その代金を着服していたことも分かりました。
また、ミート社は２５日午前、従業員全員を解雇する方針であることを明らかにしました。（25日11:32）
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