07/06/23 05:40:45 RPZCS1Qp0
>1の省略部分
(飛ばし)
違ったのは、違法闘争のあと、国鉄が毎年赤字を2兆円たれ流し、
借金が37兆円も溜まっていることが顕在化し、改革に着手されたことだ。
一方の社保庁の内臓疾患は外部に全く見えなかった。
国鉄は87年に分割・民営化によって蘇生したが、社保庁は20年経ってようやく同様の手術を受けざるを得なくなった。
国鉄が腐敗したのは国鉄官僚が国労・動労に迎合したからである。
国労とさえうまく付き合えば出世は保証された。労働省の労政担当でさえ国労の機嫌をとった。
内部の事情は高木文雄総裁(当時)にさえ報告されず、高木氏は国会や土光臨調の場で
「国鉄は徐々に良くなっております」と答えていた。
≪社保庁の3層構造≫
社保庁は(1)長官と厚労省キャリア(2)社保庁採用のプロパー(3)各地方事務所の現地採用-の3層構造になっている。
長官は1年在任してハクをつけて天下る。キャリアはことなく済めば2年で本省に帰れる。
プロパーもこれらの“お客さん”をうまくあしらう。
この状況の中で(3)はますます過激な運動に走った。
公企体労組の運動に共通しているのは、賃金は人事院や公労委で決まるから必ず労働密度をスカスカにする運動に走ることだ。
国労は機関車、客車の定期検修の時間まで労使協定で決めさせたが、
これを真っ正直にやっても1日の実働は4時間かからなかった。
新幹線の窓ガラス取り替えは8人×4時間で1枚と決められていたが、民間委託にしたら3人×1時間で済んだ。
自治労国費評議会が79年当局と結んだ「覚書」は窓口装置を操作するのは
「1日最高300分、キータッチ1万回」というのだが、これは国鉄の労使協定を上回るずっこけ勤労体制だ。
(飛ばし)