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★映画「南京」、米首都圏で初上映 レオンシス氏、「日本は歴史責任を矮小化」と批判
・日中戦争での南京事件(1937年12月)を対日批判の視点で描いた米ドキュメンタリー
映画「南京」が、このほどワシントン首都圏で初めて公開上映された。AOLの副会長で、
映画制作を指揮したテッド・レオンシス氏は、上演会場で「日本は歴史の謝罪を拒み、
責任を矮小化している」と発言。「10億人の人々がこの映画をみることを望む」として、
事件70周年を迎えて作品の影響力拡大をめざす考えを示した。
「南京」は、在米中国人作家の故アイリス・チャン氏の作品「レイプ・オブ・南京」に触発
されたレオンシス氏が制作を進め、今年1月にサンダンス映画祭(ユタ州)で初公開された。
首都圏では、シルバースプリング(メリーランド州)での映画祭で、15日に上映された。
90分の作品は、独シーメンス社南京支社長ラーベら、当時の南京在住外国人に扮した
俳優が「語り部」として登場。さらに、当時の宣伝映画などの映像や日中の生存者の発言を
織り交ぜて、日本軍による殺人、女性暴行を暴く構成となっている。
作品の最後には「事件犠牲者に、そしてアイリス・チャン氏のために」と献辞が字幕で
示されるなど、作品の構成や映像使用など、チャン氏の著作を裏打ちする内容となっている。
すでに架空だったことが明らかになっている「百人斬り競争」も、事実として作品に登場した。
南京の城壁に日章旗を掲げて万歳を叫ぶ将兵と、旧軍の軍装姿の一団が靖国神社に
参拝する映像が重ねられるなど、作品は過去の日本を非難するだけでなく、「反省しない日本」
を描く構成ともなっている。
上映会場には在米中国人らが多数訪れ、「この作品を作って頂き感謝したい」(中国人
女子留学生)と激励した。
青少年福祉専門家、チャールズ・モディアノさん(37)は、「この事件で中国は虐殺の被害者
だと思うが、なぜダルフールでの虐殺に今日手を貸すのか疑問に思った」と述べるなど、
比較的冷静な感想が聞かれた。(一部略)
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