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【ブリュッセル=林路郎】オランダの政府系研究機関「環境評価局」(MNP)は19日、温室効果ガスの
主力を占める二酸化炭素(CO2)の排出量で、中国が2006年に米国を抜き、初めて世界でトップに
なったとする分析結果を発表した。
英石油大手BPのエネルギー消費データなどをもとに、石油や石炭などの化石燃料を燃やして出る
CO2と、セメント生産工程で排出されるCO2とを合わせて算出した。
それによると、中国の化石燃料分は約56億8000万トン、セメント分が約5億5000万トンで
合計約62億3000万トン。一方、米国は計約58億トンで、中国が約4億3000万トン上回った。
中国の化石燃料分の排出量が対前年比で8・7%増えたのに対し、米国は1・4%減少しており、
これが米中逆転につながったという。
温室効果ガスには、森林伐採に伴って出るメタンなども含まれるが、化石燃料によるCO2が主で、
温室効果ガス全体の排出量でも中国が世界でトップになった可能性がある。
国際エネルギー機関は、2010年ごろに中国のCO2排出量が米国を抜くとの見通しを示していた。
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