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・福岡市をゲームソフト業界の一大拠点にしようという動きがある。そのリーダーの1人が、
業界でも異色の女性社長、山倉千賀子さん(35)。経営するソフト開発会社「ガンバリオン」は
今人気のゲーム機「Wii(ウィー)」対応ソフトを九州で初めて開発するなど、全国有数の実績を
挙げている。「福岡には、ゲーム産業のメッカとなる基礎力がある。いつか『ゲーム業界に入り
たいなら、福岡に行け』といわれる街にしたい」と張り切っている。
山倉さんが福岡市の可能性を信じるのは「情報量も、その伝達スピードも他都市に引けを
取らない。刺激的な都市部と、ゲームクリエーターの疲れを癒やす自然が近くにある」からだ。
2004年、福岡市内を中心とした同業他社と7社で任意団体「GFF」を結成(現在9社)。
ゲームイベント開催や人材探しなどで協力するほか、専門家からロボット工学や人工知能なども
学ぶ。06年には九州大、福岡市と「福岡ゲーム産業振興機構」も設立した。
加盟各社が、高いレベルの商品を作って社名を売ると同時に、市が「ゲーム都市・福岡」を
うまくPRできれば「多くの若くて優秀な人材が集まる」と、山倉さんは期待している。
ゲームとの出会いは、高校卒業後にアルバイトで勤めたゲームソフト販売店。ゲーム機が
一般家庭に普及した中学時代、周囲の男子生徒が夢中になっているのは知っていたが
「触る機会もなく、興味がなかった」。
ところが、店で人気ソフトを調査しながら遊ぶうち「プレーヤーがキャラクターと一体となり、
自在に世界を動かせる」魅力にとりつかれた。
やがて店長に昇格した店を辞め、ソフト制作会社に就職。その後、業界の浮き沈みの激しさも
体験する。就職した会社は3年後、山倉さんが営業担当で所属していたゲーム事業部を業績
不振から解体。昔アルバイトした店もつぶれていた。
そこで、同僚8人のクリエーターと独立。「ゲームから離れられない」という思いからだった。
「頑張る」スイッチを「オン」にするから、社名は「ガンバリオン」。
山倉さんの目標は「福岡をゲーム産業のハリウッドにする」と膨らんでいる。(一部略)
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