07/06/20 11:24:07 0
■抜粋
五年前、七尾市の佐々波漁港沖の定置網に引っ掛かり、地元の水産会社・佐々波鰤網
(さざなみぶりあみ)が保管していた深海探査用ソナー装置が十九日までに、米海軍の
所有物であることが判明し、米海軍第七艦隊の司令部のある米軍横須賀基地に引き
渡された。先月には第七艦隊司令官名で同社に感謝状が贈られた。感謝状には日本海で
定期調査任務を遂行中に装置を紛失した経緯が記され、「非の打ちどころのない倫理観
を賞する」などと、装置を保管し続けた能登の漁師に最大級の賛辞を贈っている。
佐々波鰤網などによると、同装置は二〇〇二(平成十四)年六月十一日、佐々波漁港の
沖合約二キロに仕掛けられた同社の定置網に掛かり、回収された。長さ約三メートル、
高さ約一メートル、幅約七十センチで、届け出を受けた七尾海上保安部の調査で、音波を
利用し海底の地形などを調べるサイドスキャンソナーの一種であることが分かった。
所有者は現れず、どのような経緯で流れ着いたかも分からないままだった。その後、
佐々波鰤網の社員がインターネットで同装置の国内販売元がマリメックス・ジャパン(東京)
であることを突き止め、問い合わせたところ、ソナーの中でも一台四千万円以上する高額
機種「DT―1」であることが判明。マ社が米軍横須賀基地に連絡した結果、米海軍の所有物
と分かった。
関係者の話を総合すると、米海軍の艦船が同装置を曳航して調査中、何らかの原因で
船から切り離され、七尾沖に漂着したとみられる。同基地広報担当らは、調査地域や調査
目的などの詳細は答えられないとしている。
勝木社長は「当たり前のことをしただけだ。しかし、そんなにすごいものとは思ってもみなかった」
と話している。
URLリンク(www.hokkoku.co.jp)
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