07/06/19 19:30:13 0
★ここは腰を低くしないと
・追い風なら勢いに任せてまくしたてるのもいいが、逆風ではひたすら腰を低くするのが
肝要なんだと、経験則を語る政治家がかつていた。
失地回復へ力む安倍首相の言動を見ていてそう思う。
もっか世間の一大関心事になっている年金の記録漏れ問題。先日の自民党の会合で
首相は、時に人さし指を立てて力説した。妙に名調子で。
「先送りや隠蔽(いんぺい)されてきた問題をすべて私の内閣で解決する」「最後の一人に
至るまでチェックし、間違いなくすべてお支払いしていくことをお約束する」「まさに戦後
レジーム(注・枠組みとか体制の意味)から脱却するという使命を帯びた私の内閣に
おいてこそ、解決できる」
年金不安や不信の根っこは相当に深い。若者たちには、将来手にすることができるか
どうかわからない、との制度不信が続いている。そんな中での今回の事態は、お金を
出さない若者を諭す立場の大人たちをも口ごもらせた。
それどころか長年支払ってきた人たちが、自分の記録は無事か、払い損になっていないかと、
社会保険事務所へ押し寄せている。そして待つこと長時間。二十四時間対応の電話
問い合わせも、つながらなければ話にならない。
憤る人たちに言わせれば、先送りの解消も、最後の一人まで支払うのも、政府の当然の
仕事だ。「私の」だろうと誰の内閣だろうと関係ない。まして戦後ナントカ脱却などどうでも
いいことなのだ。
不評が耳に入ったか、国会答弁では「私の責任は極めて重い」と認めた。そう、ここは
低姿勢で。それから、テレビカメラをじっと見てしゃべる、あれ。気色悪いから、やめた方がいい。
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