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★自公協力 中央と県で“温度差”
7月の参院選に向け、愛知選挙区(改選数三)で、公明が連立与党の自民の支持母体に
触手を伸ばし始めた。名古屋市で十四日にあった公明現職の山本保氏の事務所開きには、
自民現職の鈴木政二氏も推薦する愛知県医師会、歯科医師会の関係者も出席し
「自公で2議席を」と支援を約束。自民党本部も「山本氏支援を」とハッパをかけるが、
自民県連からは「鈴木氏も安泰でないのに…」とぼやきも聞こえ、自民は党中央と愛知の
“温度差”が目立ち始めた。
●知事選見返り 公明が自民母体に触手
事務所開きで、公明の荒木清寛県本部代表が「(支持する)党派の垣根を超えてお集まりいただいた」
とお礼を述べたのに対し、歯科医師会の政治団体・歯科医師連盟の伊藤英紀会長は「知事選のお礼です」と応じた。
2月の知事選で、自・公が推した神田真秋知事の選挙事務長を務めた歯科医師会の宮村一弘会長は、
公明主催の演説会のたび「参院選では必ず票を(山本氏に)割り振る」と約束してきた。
“見返り”を求めて公明が動いたのは七日。名古屋市の県歯科医師会館役員室で、荒木代表らは、
伊藤会長に「重点地域を決めて(山本氏の)支援を」と直談判した。
その結果、歯科医師会は四十六支部のうち、鈴木氏の地元三河地区を除く、名古屋市中村区や一宮市など
名古屋・尾張地区の十二支部を山本氏支持に回すことを決めた。
公明の支援要請は、愛知県の自民国会、県会議員にも及んでいる。「自公協力」を最重視する党中央に対し、
自民ベテラン県議は「自民の灯は消せない。とはいえ、山本氏が落選すれば全国の自公協力がおかしくなる」
と頭を抱える。
異例な形の“自公協力”が岐阜選挙区(改選数2)。公明は、自民推薦の無所属で立候補する藤井孝男元運輸相を
推薦し支援に回る見通し。藤井氏は一昨年の郵政民営化衆院選で落選し、参院で国政復帰を目指す。
いずれ自民に復党するとみられるが、公明が無所属候補を推薦するのは中部地区では初という。
公明の岐阜県本部幹部は「比例代表では公明候補への支援を自民と藤井氏に求める。
藤井氏は実力者だから期待している」とそろばんをはじく。
中日新聞 URLリンク(www.chunichi.co.jp)