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警視庁北沢署地域課の巡査長(26)の私物パソコンから約1万件のデータがインター
ネット上に流出した問題で、これらのデータを巡査長に複製させた上司の巡査部長(32)が
「大半は別の同僚からコピーしたものだった」と説明していることがわかった。
データの中には、犯罪捜査に有用なNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)の
設置場所や、暴力団員のリストといった捜査資料も大量に含まれており、秘匿性の高い
捜査情報を、現場の捜査員が、内規に違反して複製し合っていた疑いも浮上した。同庁
は、最初に複製をした提供元の特定を急いでいる。
ネット上から読売新聞が入手した流出データには、ほぼ全国の幹線道路や高速道の
Nシステム設置場所1000か所以上のリストや、指定暴力団の組員の氏名や住所、本籍
を記載した名簿などが含まれていた。また、捜査対象者を監視していた隠しカメラの画像
や、少年事件やとばく事件などの捜査資料もあった。
これらのデータは、同じ地域課の上司の巡査部長がパソコンの外付けハードディスク
(HD)に保存していた。このHDは巡査部長の私物で、巡査長は、捜査情報の入った私物
の記憶媒体を持ち出すことを禁じた同庁の内規に反し、巡査部長からHDを借りたうえで、
自宅の私物パソコンにデータを取り込んでいた。
警視庁は、若手の捜査員が、様々なデータの漏えいに注意を払わないまま「業務上の
参考資料」として引き継いでいるうちに、秘匿性の高い捜査資料や個人情報までも大量に
混在していったと断定。今後は、巡査部長が過去に所属していた同庁組織犯罪対策1課や
外事特捜隊などにも調査対象を広げ、データが誰の手を経て2人に渡ったのかなど詳しく
調べる方針。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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