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内外情勢の回顧と展望
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「内外情勢の回顧と展望 ―深刻化する核・テロ問題及び混迷する国際情勢と日本―」(平成19年1月)
第2 平成18年の国際情勢 1 北朝鮮・朝鮮総聯
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(6) 逆風の中で組織の結束・統制強化に努める朝鮮総聯
― 北朝鮮のミサイル発射・核実験を正当化,「日本当局による弾圧との闘争」を強調して
「組織死守のための総決起」を呼び掛け―
〈 活動家・会員の北朝鮮への反発・動揺が増大,組織力が一層減退〉
朝鮮総聯は,2002年(平成14年)の金正日総書記による日本人拉致自認以降顕著になった組織力
(勢力,資金調達力)の減退傾向に歯止めを掛けるべく,近年,在日朝鮮人の組織への結集や思想教育の強化
に取り組んできた。こうした中で行われた北朝鮮のミサイル発射(7月)や核実験(10月)は,朝鮮総聯の組織と
活動に更なる打撃を与えた。
この結果,一般会員から幹部活動家に至るまで北朝鮮に対する反発が増大し,組織離脱者の増加傾向が顕著
になり,会員が朝鮮人学校への子女の入学勧誘を拒否する事例や商工人からの賛助金減少により財政が悪化
した組織も見られた。また,北朝鮮の水害救援のための募金活動で,会員の募金拠出の拒否や活動家の募金取
組忌避の事例がみられるなど,活動面での低調傾向もうかがわれた。さらに,ミサイル発射に伴う我が国政府の
対北朝鮮措置によって,「祖国と同胞を結ぶ象徴的存在」としてきた貨客船「万景峰92」の入港が禁止されたことは,
北朝鮮への活動家派遣や物資送付などへの支障にとどまらず,多くの活動家・会員に動揺をもたらした。