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・4月19日に北京にオープンした中国最大の百貨店「新光天地」。シャネル、プラダ、
グッチなどの欧米スーパーブランドをはじめ、世界各国から938ブランドを集め、
パリやニューヨークの百貨店をしのぐ品ぞろえを実現した。
「2008年の五輪を契機に、北京をパリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドン、東京に次ぐ
ファッション都市に育成する」(中国紡織工業協会の杜●洲会長)。中国政府は基幹
産業の紡績・縫製を、外国企業の下請けから、高付加価値のファッション産業へと発展
させることを狙っており、土壌作りが進む。
中国南部の商都、上海では、ファッション雑誌が飛ぶように売れている。中国語の
雑誌名の脇に、小さく「Ray」「ViVi」などの日本の雑誌名。半分は日本の記事の翻訳、
残りは現地取材の構成だ。日本で流行中の普段のおしゃれ着「リアルクローズ」が
紙面を席巻する。
ファッションの最先端はパリとミラノ。専門紙「WWDジャパン」の三浦彰編集委員は「特に
パリ・コレクションがずぬけている」と指摘する。ミラノの影響力が増したころ、ミッテラン
仏大統領(当時)はパリコレのテコ入れを狙い、エリゼ宮にマスコミ関係者を招いてパーティーを
催し、後任のシラク大統領も熱心に後押しをした。
「ロンドンのちょっと下あたり」(三浦氏)という東京コレクションを振興すべく日本政府が
仕掛けたのが、平成17年10月から始まった、東コレや繊維見本市を包含するイベント
「東京発 日本ファッション・ウィーク」(JFW)だ。今年3月12日から開かれた第4回JFWの
初日には安倍晋三首相が出席。経済産業省の担当者は「日本のファッション史に残る一幕
だった」と感慨深げに語る。
さらに、翌週、24日から北京で始まった中国最大のファッション見本市「中国国際服装服飾
博覧会(CHIC)2007」には、「ジャパンファッションフェア(JFF)」として参加。日本パビリオンは
9000人近くを集める成功を収めた。(>>2-10につづく)
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