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2007年06月10日18時29分
俳句を詠むと、脳の「司令塔」と呼ばれる前頭前野が刺激され、強く活性化することが松山市の研究グループの
実験でわかった。認知症の予防や改善に効果があるといわれる四則計算などの「脳トレーニング」より、脳の
血流量が増したという。研究者は「正岡子規らを生んだ『俳句王国・松山』から、全国に俳句文化を広げる
きっかけになれば」と期待している。
グループは、松山市の学校法人職員の沖田克夫さん(61)が地元の俳人らに呼びかけて発足した「俳句と脳の
研究会」。簡単な計算や音読で脳のおでこ部分にある前頭前野を活性化させる「学習療法」を考案し、脳トレーニング
ブームを巻き起こした川島隆太・東北大教授の指導のもと、1月と3月に同大学で実験し、分析を進めてきた。
実験では、プロの俳人や句作の初心者ら15~55歳の男女12人に対し、俳句をつくる▽簡単な加減乗除の
四則計算をする▽俳句を黙読する▽俳句の上五を見せた後、正しい中下の句を選ぶマッチングゲーム▽提示された
句が「そこそこ」の水準か「まだまだ」の句なのか判断する判別ゲーム▽散文を読む▽無意味な文字列を読む、の
7項目の課題に取り組んでもらった。
そのうえで、知的活動や感情などをつかさどる前頭前野に流れ込む血流量などを調べ、前頭前野の右脳と左脳
部分の活性化の度合いについて最大でプラス5、最低でマイナス5と数値化して評価した。
その結果、俳句を詠んだ時の平均値は右脳で3.4、左脳で3.5となり、簡単な計算をした時の右脳2.4、左脳
3.3を上回った。一方で、マッチングゲームは右1.9、左2.3、判別ゲームは右2.1、左2.3、俳句の黙読は
右1.0、左1.2で、自分で俳句をひねる時の効果がずば抜けていた。
散文を読んだ場合は右0.9、左1.2、無意味な文字列の黙読は右1.3。左0.8だった。
>>2以降に続く
ソース:
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