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★社説:年金記録不備拡大 体たらく行政の極みだ
底なし沼のような体たらくに、開いた口がふさがらない。
社会保険庁で新たな年金記録問題が発覚した。該当者不明の約5000万件とは別に、
最大で1400万件余りと見積もられる記録漏れが分かったのである。
厚生年金の手書き記録の一部が社保庁のコンピューターに入力されず、未統合のままという。
受給漏れがあるかどうかはまだ定かではない。しかし、年金不信を増幅させたのは確かだ。
社保庁にはまだ問題が潜んでいるのではないか。そんな疑念さえ募ってくる。
徹底調査の上、すべてを洗いざらい出し尽くす覚悟が必要だろう。
どうしてこんな前代未聞の不祥事が起こるのか。
自民党の検証チームが指摘する原因は、にわかに信じ難いほどだ。
第一に基礎年金番号導入時に計画的に統合を進める施策がなかった。
第2に社保庁組織にやる気がなく非効率な作業を続けた。
第3に年金加入者の立場を全く考えない対応だった。
つまり、おなじみの役人体質をはるかに超えて、まるっきりデタラメだったのである。
年金は強制加入であり、老後の生活を支える要だ。それを踏みにじるかのような
社保庁の所業は、何にも増して罪深いといわざるを得ない。
それにしてもこれだけの大失態が今まで明るみに出なかったことにも疑問がわく。
本来業務がまともにできない社保庁に自浄力など期待しようもない。
今回の年金記録不備問題のあぶり出しに、民主党側の調べや追及が果たした役割は大きいにしろ、
政治はこれまで何をやってきたのかという問いを立てないわけにはいかない。
国民生活の向上を優先し、何か不都合はないかと目を光らせ、耳を澄ます。
そんな姿勢に欠けているのではないか。特に安倍政権にこの傾向が顕著だ。(続く)
秋田魁新報 URLリンク(www.sakigake.jp)
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