07/06/09 15:47:22 W1KYWu760
2.18 避難及び救護に関する情報
2.18.1 本事故発生直後の乗務員の対応
2.18.1.1 本件車掌の対応
本事故発生直後の対応について、本件車掌は、次のように口述している。
それまでの経験では事故か何かあれば運転士から連絡があったのだが、本事
故のときは本件運転士から何も言ってこなかった。このため、無線で輸送指令
員に報告しようと思ったが、列車無線機は「ツン」とも「スン」とも言わな
かったので、9時19又は20分ごろ業務用携帯電話で輸送指令員に報告して
いたところ、乗客から脱線している旨伝えられたので、7両目運転室右側の窓
から顔を出して見ると、下り線上に車両があったため、脱線している旨輸送指
令員に報告した。なお、列車の左側は見なかった。
(略)
大変なことになっているので警察、消防に連絡するよう、通話状態のままで
持っていた業務用携帯電話で輸送指令員に言った。しかし、うまく説明できな
かったので、「何を言っているのか判らない」と輸送指令員が言っていた。
車両の数を数えたが、6両しかなく、あせってパニックになった。どれが1
両目か分からなかった。
輸送指令員から「運転士と替わって」と繰り返し言われたので、そばにいた
別の列車の運転士に業務用携帯電話を渡した。そのときは、この運転士が本件
列車の対向列車である北近畿3号(4両編成の下り特急電第3013M列車。
以下「対向列車」という。)の運転士と思っていたが、後で聞いたところでは、
後続運転士であった。