07/06/09 09:54:28 0
「今年はあの年と同じ曜日配列のカレンダー。健大と生きた日々を一層思い出す」。
事件で1年生だった息子の健大くん（当時6）を亡くした戸塚正子さん（45）は、
夫の伸夫さん（45）とともに、事件が起きた日と同じ金曜日に行われた「集い」に臨んだ。
新緑が芽吹くこの季節になると、精神的にも身体的にも苦しさが増す。
事件後も同小に学籍を置いた健大くんは今年3月に「卒業」。
6年間、折に触れ手紙を送ってくれた同級生や、自宅を訪れる母親たちとの交流は今も続く。
周囲の温かい支えとは別に、世間では事件が風化していると思う。
「単に運が悪かっただけという感覚を持たれることは残念」と話す。
「子どもたちの安全は大人1人ひとりの自覚と意識にかかっていることを、
しっかり心に刻む1日にしたい」との思いで臨んだ6度目の集い。
正子さんは「この学校の歴史の中で、亡くなった8人の友達がいることを心にとどめ、
命の大切さを深く追求してほしい」と考えている。
当時2年生だった娘、麻希ちゃん（当時7）を亡くした父親の酒井肇さん（45）も
事件の風化を実感している。児童や保護者だけでなく、事件を体験した教職員も
全体の3分の1程度に減った。「池田小の内部ですら危機感が薄れてきた」という。
事件を教訓に、防犯ベルが設置されたり、体育館がガラス張りになるなど
ハード面での安全対策は進んだ。しかし「なぜこのような整備が必要なのか、
背景を理解しなければ意味がない」と懸念する。
「同じような被害を防ぐため、つらい経験を語り継ぎたい」。
肇さんは全国を飛び回り、学校の安全や犯罪被害者支援の重要性などを訴える活動を続けるつもりだ。
日経ネット関西版 URLﾘﾝｸ(www.nikkei.co.jp)
▽関連スレ
【社会】 池田小事件６年…初の正門前追悼式 命を大切に
ｽﾚﾘﾝｸ(newsplus板)