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県内で昨年一年間に万引事件で摘発された高齢者(六十五歳以上)は延べ千四百二十二人に上り、
十年前と比べると、約九倍に増加していることが三日までに分かった。
摘発者全体のうち高齢者が占める割合も、十年間で約四倍に増加している。
県警によると、生活に困って食料品などを盗む高齢者も目立っているという。
県警生活安全総務課によると、昨年の県内における万引の認知件数は、八千九百二十三件で、
摘発人数は延べ六千九百五十五人。このうち高齢者は約20%を占めた。
前年と比べると、万引全体の認知件数が三十二件減ったのに対し、摘発人数は三百十七人増加。
高齢者は三百九十二人も増えている。
高齢者による万引事件の増加傾向は、十年前と比較するとより鮮明だ。
一九九六年は、万引摘発者延べ二千九百三十一人のうち高齢者は約5%の百五十五人に
とどまっており、十年間で、摘発人数が九倍に増加し、全体に占める割合も四倍になった。
同課などによると、摘発された高齢者の犯行動機は、生活苦を理由にしたものが多く、
被害品は食料品や洗剤といった生活必需品が大半を占めている。
一人暮らしや、高齢者のみの家庭で生活している高齢者による犯行が目立つという。
高齢者の万引事件を担当したことがある県弁護士会所属の高橋高子弁護士は
「高齢者は働き口がなく住居すらない人もいる。生きるために必要に迫られて万引を行ってしまう
ケースもある。
(背景にある)高齢者の生活問題について取り組まなければ、万引は減らないのではないか」と
指摘している。
千葉日報|社会ニュース
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