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【北京=杉山祐之】中米パナマで昨年、中国産毒性原料を含むせき薬を服用した人が
多数死亡、中国の医薬品、食品への信用を失墜させた事件で、中国国家質量監督検験
検疫総局の魏伝忠・副局長らが31日、北京で記者会見し、主な原因はパナマ企業側に
あるとの調査結果を発表した。
魏副局長によると、中国江蘇省の企業が2003年、グリセリンの代用品となる工業用製品
「TDグリセリン」を、スペイン企業に薬には使えないと念を押した上で1万キロ以上輸出。
後日、スペインから「TDグリセリン」を輸入したパナマ企業が、米国で薬に使用できる物質と
偽って薬の原料にしたという。
魏副局長は、パナマで毒性物質を含む中国産練り歯磨きが見つかったとされる件でも、
安全上の問題はないと語った。
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