【論説】札幌時計台は日本三大がっかりの一つなどではない 北海道新聞・卓上四季at NEWSPLUS
【論説】札幌時計台は日本三大がっかりの一つなどではない 北海道新聞・卓上四季 - 暇つぶし2ch1:春デブリφ ★
07/05/28 12:45:05 0
 職場の窓から札幌時計台が見下ろせる。適度にくすんだ赤い屋根と白い板壁が敷地内の
木々の若葉と調和していて美しい。
▼「時計台は日本三大がっかりの一つ」と言われることがある。有名な割に、訪れてみる
と見栄えしないという意味だろうか。しかし、時計台を彩る話題の数々を知ればそうは
思わないだろうにといつも思う。
▼その一つは建築様式。時計台の板壁は横板を重ねる下見板張り工法でつくられている。
時計台内にも説明があるが建築研究家の藤森照信氏の「日本の近代建築」(岩波新書)が
詳しい。
▼この工法はイギリスかスウェーデン生まれだが、石やれんがが主流の欧州ではマイナー
な技術だ。それが森林豊かな開拓期の米国に移入されて発達した。開拓とともに西へ進み、
明治初期にお雇い外国人を介して太平洋を渡った。時計台は明治十一年(一八七八年)の
完成。下見板張り建築は全国に先駆けて札幌に根を下ろした。

▼地球を西回りで来た技術が時計台なら、東回り代表は長崎グラバー邸。ベランダコロニ
アル様式と呼ばれ、欧州諸国のアジア進出に伴いインド付近で発達した。欧州の建築が西東
に分かれ日本で終点を迎えた。
▼時計台を眺めると欧州-米国-北海道をつなぐ建築ロードが思い浮かぶ。補修を重ねて
きたが板壁の一部は創建時のままという。壁一つにこれだけの物語がある。三大がっかり
などではない。

■ソース(北海道新聞)
URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)


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